今日はお風呂


2007.03.11
作:石山


 

 俺はきよひこ。下連の初心者である。ほんと初心者だ。自分の童貞さえ失えないなんて・・・。そういえば、親父はどんなことしてたんだろうな。今度聞いてみるか。

「やっぱり人の話きいてないだろ」

目の前でむすっとしているのは、友達の健司。ネカマなプーだ。見た感じはジャニーズ系で背も高いイケメンの部類に入るのに、オタクまっしぐらというのがなんとも世の中の不思議である。

「きいてるって、女王様でうはうはな生活してるんだろ」
「違うって、女王様は卒業したんだ。あんまりストーカーたちがうるさいんでな。まったく俺のファンサイトがいつのまにか20越えてたんだぞ。まぁ、誰かが書いてくれた絵なんて、変身したお前にほんとそっくりでかわいかったから保存しまくったけどさ・・・。あまりにオフ会の誘いがきつくなってきたんでやめた」

へー。まー、あんなカワイコちゃんがいると分かれば、プチ出会い系になるってもんだな。


「そうか、それは大変だったな」
「ほら、やっぱり聞いてない。貢ぎ物も一杯いたまったんで、売ったら40万越えてくれてさ。懐あったかいのなんのって」

あー、もうこいついつか恨み殺されたりするんじゃないか。って。40万!

「おい、半分というか8割くらいは俺おかげで儲けた金だろそれ!よこせよーそれ」
「ダメだ。今日はグッズを買う日なんだ。飯くらいならおごってやってもいいけど」

そう言って喫茶店の伝票を掴むとさっさとレジへといってしまう。

「おい、おいって、どこにいくんだよ」

なんか最近、外に出てくる事も多くなったし。なんだ?童貞卒業すると活発になったりするのか。そうか、これが一皮むけるって・・・やめとこうこれ以上いうと親父になりそうだ。

「何してんだ。いくぞ」

 

電車を乗り継いで、一体どこへつれてくるかと思えば・・・アニメ専門店ニコニコクラブ?
アニメのポスターやグッズで埋め尽くされた店舗には小中学生にまじって、大の大人が多数見られる。

「俺の調査によるとここに幻のレメカちゃん初期限定フィギュア付きDVDプレミアボックスが入荷したそうなんだ」

って、なんでそんな小声でいう必要があるんだ。おまけにそんな耳元でいわれなくても聞こえるって。

「じゃあ、さっさと買えばいいだろう」
「もちろんさ!」

なんだ、この気合いの入れようは・・・。俺は店舗の前で待つ事にした。アニメは嫌いでもないけど、なんかこの店入りづらくないか?
5分ほどだって健司がでてきた。しかし、手には何ももってはいない。

「だめだ・・・。俺は、俺は・・・だめな男なんだ」

そういって、頭をくしゃくしゃとかく健司。事情を聞いてみるとなんともささいな事だった。

「レジの女の子が・・・かわいすぎる・・・」

はぁ・・・。それで恥ずかしくて買えなかったって訳か?ようし、俺が買ってきてやろう。俺ってやさしいやつだよな。しかし、俺はそのDVDを手に取る事すらできなかった。すごすごと退散し、健司に現状報告をする。

「健司・・・どうせエロアニメかなんかだとおもったら。お前、あれ幼稚園くらいの女の子対象じゃないか」
「そうだよ・・・だが、普通ならあんなのはすぐ買えるんだ。俺もそうとう鍛えられてきたからな。けど、レジの女の子が桁外れにかわいいんだ・・・。どおりでこの店にだけ残ってるわけだ・・・同士たちよ俺に力をわけてくれー」

こいつ頭はいいんだけど、ぜったいバカだろう。まぁ、ここは一肌脱いでやりますか。にやりとすると健司に意図が通じたようだ。
 


「そなたの願い叶えて信ぜよう」

俺の声に応えペンダントが淡い光を放つ。その光を見るが早いか、俺の視点は地面へと近づいていた。

「おおおー。これはなんとも」

俺よりも5、6センチ高いだけだった健司はいまじゃ、俺の身長の3倍か4倍かっていうくらいまで高くなっていた。これだと・・・3、4才くらいなのか。

「けんじー。これなら、はじゅかしく、はずかしくないだろ」

何も考えずに話すと舌ったらずな発音になってしまう。我ながら可愛い。

「恩にきます。きよひこ様」

幼稚園児に向けて手を合わせる健司という変な光景は、路地裏にねそべった猫だけが見ていた。

 

よいしょ、うんしょ。そんなかけ声が似合うくらい重いDVDボックスを抱える幼稚園児がレジへと向かう。そんなとき、俺の手からひょいとDVDボックスが離れる。

「もつよ・・・。き、京子ちゃん」

「お、おう」

いや、『おう』じゃまずいだろう。ここは、疑似精神発動。

「ありがとー。おにーちゃん」

ぱーっと健司の顔が赤くなった。と、それだけではなく、店内の大人の男という男が全部こちらに視線を集中させた。こ、こえー。

「これをお願いします。い、妹にプレゼントなんですよ。な、妹よ」

レジのお姉さんに不必要なまでの解説をする健司。おいおい、あからさまにあやしいぞ・・・。

「うん!きょーこうれしい」

満面の笑みを浮かべて、それに応えるオート。ああ、可愛いなと自分に萌えてしまう。まずいまずい健司のようになってしまうぞ。
今見ると確かにレジの女の子はかわいい。大学生か少し上くらいか分からないが、かわいさと美しさがいい具合でまじりあった女性だった。健司が支払いを済ませるとオートが切れた。

 

公園のベンチに座って、ぺこっと缶ジュースを開ける。おおー、こりゃお得だ。細い缶なのに500ミリリットル入りのペットボトル並みの量に感じる。ごきゅごきゅごきゅ・・・。

「ありがとな、きよひこ」

健司が礼にとおごってくれたジュースを飲みながら公園を見回す。ちょうど昼時だけにあって会社員やOLさんが歩いているのが見られる。するとそのとき、となりのベンチに座っていた若いOLさん3人組と目が合った。反射的にぺこっとお辞儀をする。すると、さっきの健司にも似た表情になったOLさん達が近づいてきた。その中で髪を後ろでまとめているお姉さんが話しかけてくる。

「かわいー、娘さんですか」

隣に座って缶コーヒーを飲んでいた健司に尋ねる。頭がきっとショート寸前なんだろう、童貞卒業直後の健司は、まだまだ女耐性がないらしい。

「あの、えと、いもうと、いもうとの京子です」

「ずいぶん歳のはなれた妹さんなんですね」

声を掛けてきたOLさんとは別の肩くらいまでの髪をソバージュにしたOLさんが俺の前にしゃがみこむ。

「京子ちゃん、なんさいですかー」

何才にするか・・・。えと。右手の指を3本あげて。

「さんしゃい」

全員の目がハートマークになったっぽい。3人とも俺の前にしゃがみ・・・いや、一人なんか俺の横に座ってぎゅっと抱きついてきた。

「「「かっわいー」」」

「お兄さん似なのかな、お人形さんみたい」

見上げた健司の顔はにやけるのか、赤面するのかどっちかにしろっていうくらい複雑な表情をしていた。しかし、このOLさん胸でっかいな・・・。さっきから顔にあたってきもちいい。

「わたしもわたしもー」

どうやら取り合いになったらしい。

「わたしもこんな子がほしいなー」
「何いってるのよ、あなたの場合、男がいないじゃないの」
「なにをー」

そうして、幸せなひと時はすぎたのであった。
OLさんが立ち去った後、なにやらぶつぶついう健司がいた。

「こ、これだー。決めたぞ、妹でモテモテ大作戦」

やっぱりこいつって、こういう他力本願な奴め。そういえば、さっきの40万の話があったんだ。DVD買っても、かなり残ってたはずだ。こうなったら、俺に貢がせてあげるぜお兄ちゃんよ。

「京子ね。おなかすいちゃったの」
「おお、そうくるか。まぁ、いいだろう」

見てろよー。さんざんたかってやる。早速、高級なレストランでお子様ランチを食べた。いつもの牛丼の5倍の値段がするんだから、うまいのなんのって・・・。いやこんな事で満足してはいかん。
おもちゃ屋に入ったおれは、さすがに高いゲーム機は無謀に思えたので携帯ゲーム機のソフトをねだってみた。

「おにーちゃん、京子ね。これがほしーの」
「んな、何いってんだ。おまえ何個箱かかえてるってんだよ」

まぁ、両手でもてるだけ。

「かってかってかってかってー」

そして、ここでべそをかいてみる。うお、すげ。すぐ泣けるぞ、この体。なんだか悲しくなってくる、ぐすぐすぐす、うあーん。

「おいおい、買う買うからな。泣き止んでくれー」

おろおろと周りの目を気にしだす健司。ようし勝った。

 

悠々とおもちゃ屋から出てきた俺は、少々疲れてきたので次なる作戦をいってみた。

「足疲れたの、かたぐるまー」
「まじかよ」

さすがに困った表情になった健司だが、いざ肩車してみると一段と張り切りだした。

「気づいてるか、みんながこっちみて微笑んでくるぜ。あっちのお姉さんから、こっちの女子高生まで・・・ふふふ」
「そりゃ、俺が天使の微笑みで手を振ってるからだろう?」

スキップなんてし始めるもんだから、俺の方は気分が悪くなってきてしまった。

「ちょい止まれ。どーどー」

再び公園に戻った俺たちは、水場へといった。くー、気持ちわりいな。水でのどをしめらすかと蛇口をひねった。しかし、ひねりすぎたのか水が噴き出す。

「うあっ」

蛇口をしめるまでに、ずぶ濡れになってしまった。あちゃー、冬だってのにこりゃ冷えるな。

「何してるんだよ、きよひこ。ずぶ濡れじゃねーか」

ハンカチなんて気の利いた物はもってないらしい。

「健司さん?」

そのとき、女の人の声を掛けてきた。

「あ、良子さん」

それは、27、8の色香ただようやさしそうな女性だった。どうやら健司の知り合いらしい。

「あら、この子・・・」
「ああ、親戚の子でして、今日は俺が預かってて・・・」
「大変、この子、ずぶ濡れじゃないですか。このままじゃ、風邪引いちゃうわ」

すぐさまハンカチを出して濡れた顔をぬぐってくれる。いいにおいがするハンカチだった。

「いや、そんな気にしてもらわなくても・・・」
「大丈夫、私の家すぐちかくなんですよ。お風呂いれて、服は乾かして差し上げますよ」

もう、有無をいわさぬ対応だった。子供好きな方みたいだ。

 

良子さんとは、健司の親父さんの仕事関係の知り合いの奥さんだそうだ。

「健司さん、コーヒー入れたのでここでくつろいでおいてくださいね」

そういうと俺をつれて良子さんは浴室へと移動した。くしゅん。

「あらあら大変。早くあったまりましょーね。京子ちゃん」

俺の服を脱がせる。前の小学生変身の時にもまして幼いからだが目に入る。胸なんて真っ平らで、あそこなんてほんとただの筋だし。
そして、気づいたら、良子さんも服を脱ぎ始めていた。これが大人の女との違いか・・・なんだか恥ずかしいよ。

「一緒にはいろーね。お風呂すき?」
「うん!」

好きです。美人と一緒に入れるなら寒中水泳とかでもOKです。
良子さんは俺の手をつなぎ、控えめながらつんと張り出したおっぱいを前に浴室へと入って行った。湯船にはいっぱいのお湯がはってある。良子さんが先にはいって、俺に湯を掛けてくれる。あったかい。

「さー、はいろーね」

良子さんが、体を支えてくれる中、湯船へとまたいで入る。そして、すっぽりと何かにおさまる。うひょー。顔の横におっぱいが二つ突き出ています。

「京子ちゃん、健司さんにすこし面影がにてるわね。隠し子だったりしてって、親戚の子だもんねーうふふ」

良子さんはご機嫌なのか、俺の髪の毛をいじったりしながら歌を歌ってくれた。俺は一体どこに座っているかというと良子さんの股の上。もう、なんか密着感でふらふらです。柔らかくてなんだか、のぼせそうだ。

「あら、ちょっと熱かったかしら。じゃあ、お外で体を洗いましょーね」

俺は良子さんと湯船から出ると、シャワーの前に立った。ボディーソープをスポンジにとると俺の体をやさしく洗ってくれる。もう、首筋から前から後ろから。ちなみに、あんまり感じないというか、性的な気持ちよさとかは全く感じてこなかった。やはり、まだ未発達すぎたか。ここは、お礼をせねば・・・。

「あのね、きょーこも洗ってあげうー」

そういうとスポンジをもって良子さんの体へと挑みかかった。俺って才能あるかもしれん。役者とかしてみてもいいんんじゃないか。だが、幼女役とかないよな、ははは・・・。

「京子ちゃん、ありがとう。じゃあ、お願いしようかしら」

そういわれたので、まずは背中に回る。上にはうなじ・・・。そして、シミのない白い背中、くびれた腰・・・そして、椅子とのすきまに見えるお尻・・・。決して大柄って訳じゃない良子さんだが、今の俺からすると結構大きい。ごしごしごしと大きな動きで背中をこする。

「いい気持ちよー」

いい気持ちなのか、そうなのか。じゃあ・・・。俺は、前へと回った。

「京子ちゃん?」

前も洗って差し上げましょう。とう!そのおっぱいへと俺はスポンジを差し出した。

「あ、あー、く」

いたいけな幼児を無理にはがすわけにも行かず、良子さんは唇を固く閉ざして声を出さないようにしている。それじゃ、いっちょここも・・・。俺の手がおっぱいから下へと移動する。そして、スポンジが良子さんの敏感な所に触れた。

「ひゃ」

確かにそう言った。良子さんは、身をさっと引いてしまった。

「京子ちゃん、もういいのよ。ありがとうね」

ちょっと上気したその顔は、浴室の熱さのせいだけじゃないのはわかった。
 その後、シャワーでながして浴槽にちょっとつかり、風呂をあがった。
 バスタオルにくるまれて体の水分を拭ってもらうと、乾燥機で乾いた服を着せられた。
 リビングでテレビを前にして、健司は何を想像していたのか、うらやましいような、のぼせたような顔をしていた。

 

いやね。最近おかずには事欠きませんよ。欠きませんけど、いいかげん童貞卒業してえよ、神様・・・。



あとがき
健司と幼女の絡みです。もう、これだけでおなかいっぱい。

石山